真野小学校4年生の総合的な学習支援 実施記録 (PDF資料)
◇支援の目的:
「見つめよう真野川」をテーマに子どもたちが川に親しみ、地域の自然環境に関心を持ってくれることを目的とする。
◇実施日時 :平成26年7月2日(水) 9:20~12:00
◇観察場所 :真野川の中流区域(荒木橋付近)
◇参加予定者:
- フォーラム・・・第1組:大口、丸山、岡松(龍谷大学の学生)
- フォーラム・・・第2組:岸、本多 第3組:中西、三田村 (全体対応:本多)
- 児童・・・・・・4年生 3クラス
- 先生・・・・・・4名
◇概要:
- 児童が観察場所(荒木橋)に到着した後、挨拶をしてフォ-ラム・メンバ-の自己紹介を行った。
- その後、3クラスに分かれて、クラスごとに児童からの質問を受けた。
- そして川に入る準備を行った。
- フォーラムから 川の中で観察・採集をするための説明を行った。
川の生きものについて
- 川の中には多くの「生きもの」が生活していること。
- その中で、水生昆虫が多いこと。水生昆虫とは、一生の一部の期間(多くは幼虫の期間)水の中で生活している昆虫のことで、カゲロウ、カワゲラ、ヘビトンボ、トビケラなどがいること。
- 「生きもの」は自分たちに適した場所で生活していること。
- つづいて、川の中で「生きもの」を観察・採集する仕方および観察する時の注意について話した。
○真夏のような暑い日であった。
気温 32.2℃、 水温 25.0℃
児童たちは、楽しみながら熱心に観察した。
◇支援のタイムスケジュール
- 10:00 児童が観察場所(荒木橋付近)に到着、挨拶の後各クラスごとに分かれて整列
- 10:05 各クラスごとに質問タイム(別紙の質問に答える)およびお話
- 川の生きものについて
- 水生生物の採集のしかた、
- 観察する時の注意
- 10:20 川に入り水生生物の観察・採集
- 11:30 川から上がって、フォーラムから説明(まとめ)
- 11:40 児童たちは記録用紙に記入
- 11:45 児童が帰校の準備・出発
○児童たちが捕集した「生きもの」について、できる限りその場で「種類」を説明した。
観察された「生きもの」(種類分けは、肉眼観察による推定)
(3クラスの児童が観察した水生生物のまとめ)
水生昆虫
- カゲロウ類:タニガワカゲロウのなかま、ヒラタカゲロウのなかま、
- キイロカワカゲロウ
- カワゲラ類:観察されなかった。
- トンボ(ヤゴ)類:カワトンボ、ハグロトンボ、コオニヤンマ、コヤマトンボ、サナエトンボのなかま、ヤンマのなかま
- アメンボ類:アメンボ(成虫)
- ヘビトンボ類:観察されなかった。
- トビケラ類:ヒガナガカワトビケラ、トビケラなかま(筒巣と幼虫)(卵塊)?
- ゲンゴロウ、ガムシ類:モンキマメゲンゴロウ、チビミズムシ
- ハエ、カ類:ガガンボのなかま
水生動物
- サワガニ、アメリカザリガニ、スジエビ、ヌマエビのなかま
- イトミミズ
- カワムツ、オイカワ、ドンコ、カマツカ
- カワニナ、モノアラガイのなかま
最後に、フォーラムが簡単な「まとめ」を行い、次のことを話した。
- 川に入って観察すると、川の中には多くの「生きもの」が生活していることがわかった。今回観察された「生きもの」の種類については、この場で1つひとつ説明はしないが、1週間以内には私たちが観察の記録を作成し、撮影した「生きもの」の写真を記載して先生にお渡しするので、その記録を参考にして今日観察した「生きもの」を思い出してほしい。
- 川の中で、「生きもの」は自分に適した環境(場所)で生活している。したがって、観察された「生きもの」から、観察した場所の環境(水のきれいさ等)を推定することができる。
- また、今回の観察で、真野川には多くの種類の水生生物が生息していることが分かったので、これからも真野川を汚さないよう・きれいな環境を保つよう心がけてほしい。