滋賀県が推進している『しがエネルギー ビジョン』について、県エネルギー政策課(主任主事 竹村直樹氏)が実例を加えて、
①エネルギーを「減らす」
②エネルギーを「創る」
③エネルギーを「賢く使う」
④3つの取組を「支える」
と言う基本方針に基づき、次の8つの”重点プロジェクト”を設けて推進していることを説明されました。
(1)省エネルギー・節電推進プロジェクト
(2)再生可能エネルギー総合推進プロジェクト
(3)小水力利用促進プロジェクト
(4)バイオマス利用促進プロジェクト
(5)エネルギー自治促進プロジェクト
(6)エネルギー高度利用推進プロジェクト
(7)スマートコミュニティ推進プロジェクト
(8)産業振興・技術開発促進プロジェクト
それぞれ具体的に実例を掲げて説明され、滋賀県が進めるエネルギー政策を民官学が協力して進めたいとの説明がありました。先ず、滋賀県のエネルギーの現状について説明されました。
1.滋賀県におけるエネルギー消費量の推移(種類別)
・滋賀県のエネルギー消費量(種類別)のうち、購入電力(32.9%)が最も多く、約1/3をしめており、以下 都市ガス(30.3%)、ガソリン(15.8%)の順となっている。
・滋賀県のエネルギー消費量は、2010年度をピークに減少傾向に転じ、2014年度の電力消費量はピーク時に比べて約▲5.7%です。
2. 以上の実態を踏まえて、『しがエネルギー ビジョン』を策定し、次の基本指針(~4つの柱~)を立てて推進している。
・基本目標(2030年)
3.『しがエネルギービジョン』の推進・事例
①太陽熱利用
②農村における小水力発電等の導入促進
③「エネルギー自治」が環境自治や福祉自治の土壌から生まれる。
④県内の「水力発電所」マップ(出力100KW以上)
⑤上水を利用した「小水力発電」の実証
★この実証結果によっては、大型共同住宅(マンションなど)へ引かれている大型水道管に設置すれば、屋上の太陽光発電と併せて、地産地消の電力確保が得られるかも。
⑥県内の主な「市民協働発電所」マップ
⑦県内のメガソーラー事業の例
⑧「地域エネルギー活動支援事業補助金」による支援
★おおつ環境フォーラムも参加を勧められました。
【受講しての所感】
・今回の講習会で、滋賀県が地球温暖化防止、及び原子力発電に頼らないエネルギー確保に対し、いろんな取組みをしていることが解りました。私たち住民も節電・節ガス・節水などを考えたエコ生活をしなければと思うと同時に、おおつ環境フォーラムとしても益々活動を進めることが必要であると感じました。