晴嵐小学校4年生の総合的な学習支援(第3回) 実施記録 (PDF資料)
◇支援:総合的な学習「三田川の生きもの観察」を支援
◇実施日:平成26年6月3日(火)
◇実施場所:三田川の下流、御霊神社横の区域
◇参加者:晴嵐小学校:4年生児童 4クラス および 先生
フォ-ラム:岸、中西、畑、本多、丸山、山本、三田村、道明
◇支援の内容:
○三田川(下流)の生きものについての体験学習
(内容は第1、2回と同じ)
◇支援のスケジュ-ル:
○メンバ-は8時30分までに「御霊神社横の親水護岸広場」に集合。
集合後、観察場所の状況を確認する。
○児童たちの行動、支援の詳細
- 9.00 Aグル-プ(2クラス)・Bグル-プ(2クラス)の児童たちが御霊神社に到着、挨拶
- 9.10- 9.50 Aグル-プは川に移動して説明、注意を受けた後、川に入って観察
- Bグル-プは川沿いに河口まで歩き観察
- 9.50-10.30 Aグル-プは川沿いに河口まで歩き観察
Bグル-プは川に移動して説明、注意を受けた後、川に入って観察
- 10.30-10.40 A・B両グル-プとも、荷物等を整理して、御霊神社境内に集合
- 10.40-11.00 A,Bグル-プとも、フォ-ラムメンバ-とともに、「三田川生きもの観察」のまとめを行う
- 11.00 両グル-プの児童たちは学校へ
◇概要:夏のような暑さの中での観察となったが、川の中に入ると程よい水の冷たさで、児童たちは元気よく楽しんで観察していた。 ただ前回の上流区域と同様に、昨年の台風18号の影響を受け、新しい土砂が溜まった川底の状態での観察となった。
最初に、児童たちは御霊神社の境内に集まり、今回の観察(下流区域)についての説明、注意を聞き、すぐに親水護岸区域に移動して川に入り観察を行った。
気温:27.5℃、 水温:21.5℃ (9時測定)
児童たちが観察・捕集した「生きもの」について、その場で「種類」を説明した。
観察された生きもの(肉眼観察による推定)
水生昆虫(幼虫)
- カゲロウ類:シロタニガワカゲロウ、コカゲロウのなかま
- カゲロウのなかま(顕微鏡観察ができなかったが、タニガワカゲロウのなかまと推定される)
- カワゲラ類:カワゲラのなかま(顕微鏡観察ができなかったが、体表の模様からフタツメカワゲラ属と推定される)
- トンボ類:コオニヤンマ、コヤマトンボ、ハグロトンボ、サナエトンボのなかま
- ヘビトンボ、ホタル類:ヘビトンボ
- トビケラ類:ヒゲナガカワトビケラ、シマトビケラのなかま
- ゲンゴロウ、ガムシ類:モンキマメゲンゴロウ
- ハエ、カ類:ガガンボのなかま
水生動物
- 甲殻類:サワガニ、アメリカザリガニ、ミズムシ、ヌマエビのなかま
- 扁形動物:ナミウズムシ
- 貝類:カワニナのなかま
- 魚類:カワムツ、ドンコ、トウヨシノボリ、ヨシノボリのなかま
下流区域で多く観察された水生生物は シロタニガワカゲロウ、ハグロトンボ、ヒゲナガカワトビケラ、サワガニ であった。
特に、上流および中流での観察では見られなかったハグロトンボが多く観察された。
最後に、フォーラムから簡単なまとめを行った。
- 三田川の上流、中流、下流と3回の観察を通して、それぞれの場所で三田川の周辺の風景・環境が異なることに気づいたと思う。また皆さんの身近を流れる三田川には多くの種類の「生きもの」が生活していることを知った。これらの「生きもの」は、私たち人間と同じ仕組みの「生命」をもっているのでやさしく扱ってほしい。
- 上流、中流、下流では、少しずつ違った「生きもの」が観察されたことを思い出してほしい。ここでは個々の「生きもの」の種類を説明しないが、数日後に「生きもの観察」の記録を作成し、私たちが撮影した「生きもの」の写真を掲載して先生に送るので、それを見て「生きもの」の種類の違いを確認してほしい。
- 「生きもの」は、それぞれ自分に合った環境で生活しています。三田川で 観察された「生きもの」は、サワガニ、カワゲラのなかま、ヘビトンボなど「きれいな水」に棲む「生きもの」が多かった。三田川には「きれいな水」が流れていることを示しています。
- さらに、三田川に「きれいな水」が流れ、このように多くの種類の「生きもの」が生活しているのは、地域の人たちが日頃から三田川をきれいにしてくれているからと考えてほしい。
- 三田川のきれいな状態がいつまでも続くように、みなさんも三田川にゴミなどを捨てないように心がけてほしい。