平成28年11月12日(土)14:00~16:00、おおつ市民環境塾2016講座4「健康で元気に過ごせるエコハウスとは」を実施しました。
講師は、岩前篤氏(近畿大学建築学部長)です。
導入部分では、モンゴル旅行のお話をうかがいました。私たちの200年の変化をモンゴルではこの20年で変化させている、草原の暮らしと街の暮らしのお話です。その中で、草原の草地にほんの小さな穴をあけたら数年後にはそれが1メートル位の穴に広がってしまったというお話が衝撃的でした。少雨な厳しい自然の中では小さな穴が回復不能な傷を与えてしまうのですね。
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネットゼロエネルギーハウス)の略だそうです。住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナスゼロにする住宅のこと。そのZEH、メカを多用するのではなく、高断熱で可能にしましょうという提案です。
また、家の中にも危険はいっぱい。岩前先生は、「行ってらっしゃい、気を付けて」ではなく、「お帰りなさい、気を付けて」ですよとおっしゃって笑いを誘っていました。
低温による健康障害は、脳こうそく、高血圧、肺の免疫力低下、血液の高濃度化、心筋梗塞、胸の感染症を引き起こすそうです。死亡統計からも寒い季節の家の中での病気や事故による死亡が見えてくる!
家の作り方で人の健康状態が変わる、健康で長生きするために、家は高断熱に!
新築する場合は、建築士に相談すれば良いと思いますが、すでに住んでいる家でどうしたらよいのかをもっと知りたいと思いました。