おおつ市民環境塾講座2「ホタルの住む環境 飛ぶ季節」

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5月27日(土)、おおつ市民環境塾講座2「ホタルの住む環境 飛ぶ季節」を開催しました。講師は、遊麿正秀氏(全国ホタル研究会会長、龍谷大学名誉教授)です。

ホタルは日本に50種ほど、世界には3000種以上いるそうです。大半は陸生ホタルで、一生を陸で過ごすホタルの方が多いとか。よく見かけるゲンジホタルが幼虫の時期水の中なので、ホタルの幼虫はすべて水の中にいるのだと思っていました。幼虫が水中生活をするゲンジボタルやヘイケボタルはホタルの中の変わり者らしいです。ゲンジボタルは流れのあるところ、ヘイケボタルは流れの少ないところで見られます。身近にいて知っていると思い込んでいたホタルですが、まだまだ分からないことがいっぱい。ホタルは卵も幼虫も光っていることも初めて知りました。

ゲンジボタルの発生量は気温より降雨と関係が深く、7月下旬、9月に雨が多いと減り、雨が少ないと増えるそうです。これは幼虫が雨で流されてしまう結果、発生量に影響が出るからだとか。

また、その発光を鑑賞する目的で大量のホタルが乱獲され、有名な大発生地での激減も心配されています。その上、近年の「光害問題」もあります。夜間の街灯、車のヘッドライト、懐中電灯やカメラのフラッシュなど、その明るさによってはホタルの体内時計が機能しなくなり発光できなくなる恐れがあります。

ホタルについてはまだまだ分からない事がたくさんあると共に、私たちにとって大きな課題が残されているようです。

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