おおつ市民環境塾2025講座7「里山は自然と文化の野外博物館」を開催しました。

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11月1日(土)、前日の雨とは打って変わって秋晴れの下、おおつ市民環境塾2025講座7「里山は自然と文化の野外博物館」を開催しました 。

今回のフィールドは春日山公園 。「里山は自然と文化の野外博物館」という素敵なテーマのもと、講師の中川宏治先生と一緒に散策路を歩きました 。

木漏れ日の中、先生の解説を聞きながらの散策は発見がいっぱいです。 特に興味深かったのは、里山の植生の変化について 。

かつて里山の主役だったクヌギやコナラから、現在はアラカシやシイなどの常緑樹へと森が姿を変えつつあるそうです 。

実際に森を見ながら説明を聞くと、「なるほど!」と深く納得できました 。

また、自然だけでなく文化的な話題も。地域の古墳に使われている石材が、遠く沖島や長命寺山から船で運ばれてきた可能性がある……なんていう歴史ロマンあふれるお話もあり、まさに「野外博物館」を楽しむひとときとなりました 。

参加者の皆さんは、「実際に歩きながらの説明がわかりやすかった」「樹木の変遷の話が勉強になった」とと大好評で、熱心にメモを取ったり写真を撮ったりと、とても意欲的で楽しんでいらっしゃいました 。

 

最後に、里山保全プロジェクトメンバーが保全管理する棚田の見学です。

生物多様性や水源や災害の防止、食料や木材などの資源供給、また野生動物と人間社会の緩衝地帯として、美しい景観も含め、里山が持つ役割は広く大きいものであると感じます。

人の手を必要とする里山の維持管理は大変です。人手不足の原因でもある、担い手の高齢化、過疎化。

昨今、クマの都市部への出没で大変な被害を受けていますが、クマに限らず、野生動物と人との緩衝地帯となる里山の存在が喪失してきたのも要因との調査もされています。

そういった、人と自然との距離感を保つためにも里山の管理が必要です。

おおつ環境フォーラムでも、里山保全プロジェクトやビオトープづくりプロジェクト、親子で自然体験の自然家族事業などで、自然に学び、自然を守り、自然を楽しむ活動を行っています。

あなたの「手」を「里山」にお貸しいただけませんか?

おおつ環境フォーラム会員、各プロジェクトチームの仲間を随時募集しております。

 

以上で、おおつ市民環境塾2025講座7「里山は自然と文化の野外博物館」、秋の自然を満喫しながら地域の歴史や里山の環境について再発見する充実した一日となりました 。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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