2019年3月13日(水)、SDGs研究会を開催しました。
(1)大津市の取り組み紹介(中谷祐士講師)
大津市では、大津市SDGs推進会議を持ち、大津市総合計画2017実行計画を、SDGsと関連付けて推進すると位置付けています。まだまだ周知度は低く、知らない人が50%程度いる状況ですが、未来の人たちが幸せに暮らすために必要な課題解決の「今がチャンス。もう後はない」と説明されました。
重点取組事項をSDGsのゴールで整理し、該当するマークを貼付して広報おおつ等に掲載しています。
また、2月2日にはイベント「大津 みんなでSDGs」を開催し、SDGsをよく知らない層や関心が高くなかった層への周知が出来ました。
SDGsを契機とする新たな取り組み紹介として、ドギーバッグ運動、雑紙分別袋の配布、LGBTの支援等が始まっています。
(2)滋賀銀行の取り組み紹介(嶋﨑良伸講師)
滋賀銀行の行是は「自分にきびしく 人には親切 社会につくす」、経営理念は「地域社会、役職員、地球環境の共存共栄」であると説明されました。
滋賀県は地球環境の縮図であり、「琵琶湖は未来からの預かりもの」です。県民、県内企業の環境意識が高い。滋賀銀行は経営に環境を取り込んだ「環境経営」を銀行経営の要諦と位置づけ、省資源・省エネルギー活動に努める「エコオフィスづくり」、本業を通じた環境保全への取り組みとして金融に環境を組み込んだ「環境金融」ならびに「環境ボランティア」活動を展開しています。
持続可能な社会の実現のためには、国や行政の力だけでなく、実際に社会を動かしている「企業」の力が必要不可欠です。
企業はなぜSDGsに取り組むのか
- SDGsはビジネスチャンス
- 企業価値の向上に資する
- ステークホルダーとの関係強化・協働
SDGsの活動はどうする?
まずは、事業をSDGsのゴールに紐づける。次に新商品・サービスへと発展させる。また、「2030年目指すべき社会からのバックキャスティング思考」で、中・長期計画を考える。
このような活動により、滋賀銀行は2018/12/21、安倍内閣総理大臣を本部長とする「SDGs推進本部」が開催する「第2回ジャパンSDGsアワード」で、特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しました。
(3)ヨシダヤのSDGs決意表明(吉田近博社長)
KES登録事業所としての社会貢献活動からSDGsに取り組む決意を表明されました。
最初は、SDGsに掲げられている17のゴール全てに取り組まなければならないと考え、とても無理だと思っていましたが、出来る事をやれば良いのだと気づき、職員にも研修を行い、事業活動の中で取り組んで行くと話されました。
行政と事業者という異なる立場からのSDGsという同じ目標に対する考え方や取り組み紹介があり、SDGsが目指す多面性が良く理解できた講座でした。