令和7年9月13日(土)、講演会:地球温暖化NOW!「気候変動が豪雨に及ぼす影響と私たちの暮らし」を開催いたしました。
今年の夏は暑かったですね…。
年々、暑くなっているような気がします。
そして、暑さとともに、近年は、豪雨災害のニュースをよく耳にします。
地球温暖化の進行に伴う気候変動が、豪雨の発生にも影響を与えているのです。
この講座では、地球温暖化の現状や将来、最新の研究による気候変動予測などについて、お話をしていただきました。
講師は、京都大学 総長特別補佐 名誉教授の中北英一氏です。

近年、地球温暖化によって海水温が高まり、気象が非常に変化してきました。
短時間降雨の頻度が高くなり、洪水や街中での浸水が増えてきています。
大雨の回数が増えるだけでなく、降れば豪雨になるような雨が実際の観測でも増えているのです。
分析によると、最近の水災害は温暖化の影響がなかった1980年代に比べて総降水量がおよそ6~16%増加していることが分かってきました。
実際に、令和6年9月の石川県能登で発生した大雨は、地球温暖化が無かったと仮定した場合と比べて9時間積算降水量が15%以上増加していたことが確認されています。
つまり、温暖化の影響で年々総降水量が増えているのです。
日本には未整備の河川がまだまだあります。そこに豪雨が発生すれば…災害は避けられません。
そのため、国や行政も防災や治水に向けて、予算をかけるという動きになってきています。

ハザードマップの確認など個人で身を守る努力もしつつ、行政と温暖化対策を並行して力を合わせて進めていくことが大切だと思いました。

中北先生は、専門的なお話を、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。
講義が終わってからの質問も多く、また、感想もたくさんいただき、反響がとても大きかった講座でした。
この講義は、会場での開催だけでなく、オンラインでも同時配信いたしました。
多くの方々に聞いていただけるよう、これからも工夫して講座を開催していきたいと思います。